交通事故損害賠償の分類方法としては色々ありますけれども交通事故においては人的な損害それから物的な損害に大きく分かれます。
人的な損害については積極損害・消極損害・慰謝料、例えば車が壊れたとかそういうものに関しては物的損害となります。

損害賠償額は、実務では差額説＋労働能力喪失説を基本的に考えています。差額説というのはいわゆる損害を財産的損害と精神的損害分けた上で財産的損害については事故前と事故後と比較した場合の財産状況にどのくらいの差が出たのかいうことについて考えるもので、例えば実際に収入が減った休業損害ですけどもあるいは将来収入が減るであろう逸失利益ということになり、具体的に立証できた部分についてはその差額について損害賠償として認めよういうものです。

労働能力喪失説は、現実の収入が減っていなくても労働能力が減ったということで将来得られるべき金銭を損害として評価するというもので、裁判実務としては差額説と労働能力喪失です。これを組み合わせて損害賠償の額を算定していると言えます。